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シングルコイルピックアップとハムバッカーピックアップについて
こんにちは!
たけのこ楽器の中瀬です。
最近は暑さも少しマシになってきて陽射しも穏やかになってきましたね。
秋までもう少しといったところだと思います。
本日はシングルコイルピックアップとハムバッカーピックアップについて書きたいと思います。
シングルコイルピックアップは基本的にノイズに弱いです。
これは電磁波がピックアップのコイルに影響を及ぼして
ノイズとして発生するためです。
電磁波はピックアップが音を捕まえる仕組みである磁力性と似ているので
コイルに直接作用してしまいます。
これはコイルをシールドしたりポールピースをアースすることで
減らすことが出来ます。
次にハムバッカーピックアップについてです。
ハムバッカーピックアップはふたつのコイルを持つピックアップです。
ハムバッカーピックアップはノイズに強いです。
コイルの一方を逆巻きにするとふたつのコイルに発生する誘導ノイズは互いに逆位相となるので
誘導ノイズは打ち消しあいます。
シングルコイルピックアップからすると特殊な構造を持つハムバッカーですが
そのサウンドもシングルコイルピックアップとは異なっています。
みなさんも音の好みはいろいろでしょうから好きなピックアップが
シングルだったりハムだったりするのでしょうけれども
いろいろ弾き比べてみてお気に入りの1本が見つかるといいですね・
それではまた。
たけのこ楽器
中瀬
ラウンドワウンド、フラットワウンド
こんにちは!
たけのこ楽器の中瀬です。
9月になりましたがまだまだ暑い日が続きますが
陽射しは真夏より穏やかになったかなと思います。
朝夜は少し涼しくなってきましたね。
今日は弦の話です。
ワウンドワウンドとフラットワウンドという言葉をベースを弾いていれば
なんとなく聞いたことがあると思います。
じゃあ、実際何が違うんだ!というところを書いていきたいと思います。
ラウンドワウンドについて
弦は中心をとおっている芯線と芯線の周りを巻いている巻線があるのですが
その巻線に円形の巻線を使用している物をラウンドワウンドと言います。
円形が連なった表面になりますので手触りがざらざらしています。
巻線の材質として純ニッケル、ニッケル合金、ニッケルメッキされた鉄、ステンレスが使われ
左から右の材質に行くほどブライトな音色になっていきます。
ワウンドワウンドの音色は倍音を多く含んだ明るいものです。
次にフラットワウンドの説明です。
フラットワウンドは巻線に長方形の物を使用していて
弦の表面が極めて平(フラット)になっています。
材質は主にステンレスが使われます。
2重以上に巻線が巻かれる場合は一番外側の巻線だけ長方形の物が使われます。
巻線を巻いた後、表面を研磨しよりいっそう平にしてあります。
音色は倍音が少なくアタック感は強いがサステインは短めで強く短い音になります。
ジャズ系のベーシストが使用する傾向が強いです。
以上になります。
言葉は知っているけど実はよくわかっていない用語とか多いと思います。
それらをしっかり理解していくことでベースの事をより深く知る事になります。
ベースを理解していくとそれらがトーンだったり演奏面に反映されて
レベルアップしていくと思いますのでこういう用語も理解していったらいいんじゃないかなと思います。
それではまた!
たけのこ楽器
中瀬
塗装について
こんにちは!
たけのこ楽器の中瀬です。
今日はちょっと前からすごく眠かったのですが
LUNA SEAのMOTHERというアルバムを聴き始めたらベースラインのあまりのカッコよさに目が覚めました。
お陰でブログを無事に更新できそうです。
今回は塗装について書いていこうと思います。
ベースの塗装は大きく分けて4つに分類されます。
①ラッカー塗装
②ポリウレタン塗装
③ポリエステル塗装
④オイルフィニッシュ
以上4つがメジャーな塗装方法になりますので
順番に説明していこうと思います。
①ラッカー塗装
エレキベースが誕生して最初から使われているのがこのラッカー塗装になります。
昔からある塗装方法ですが今でも現役で使われていてラッカー塗装でなければダメというコアなファンもいます。
塗装されて年月が経つと自然に塗装がひび割れてくるのですがこのひび割れをウェザーチェックと呼ばれていたりします。
このウェザーチェックが楽器界隈では高評価で今でもラッカー塗装が使われている要因の1つになっています。
②ポリウレタン塗装
ベースで使うポリウレタン塗装は2液性の物で主剤に硬化剤を混ぜて使用します。
ラッカーよりも後に開発された塗装で対候性が高く柔らかいのが特徴になります。
ラッカーのように経年変化で色合いが変化するわけではないので
色合いに変化がないので楽器を出来るだけ新品の状態で保ちたい人には好評の塗装方法です。
ポリウレタンは柔らかい塗装なのでボディの木材の膨張収縮にも対応して伸び縮みします。
③ポリエステル塗装
ポリエステル塗装は非常に硬く厚塗りが出来る塗料です。
ラッカーやウレタンに比べて塗膜の形成が早いので大量生産するのに向いている塗料になります。
④オイルフィニッシュ
オイルフィニッシュは木材に染み込ませて表明を保護します。
手触りがさらさらなのでそれを好んで選ぶ人も多いです。
オイルフィニッシュは塗膜が形成されるわけではないので
使用によってだんだん塗装が剥げてきたり汚れが浸透したりすることがあります。
着色済みの上から塗ることも可能なので塗装が剥げてきたら
オイルを買って自身で塗り直すことも不可能ではないです。
オイルはホームセンターなどでも手に入るのでリフィニッシュしやすい塗装方法と言えます。
以前持っていたWarwickの五弦ベースがオイルフィニッシュだったのですが
他の塗装方法にはない手触りの良さと質感がありました。
今回は塗装について書いてみました。
塗装については人それぞれ好きな塗装方法が分かれるところだとは思います。
皆さんはどの塗装方法が好みでしょうか?
それでは今回はこの辺で。
たけのこ楽器
中瀬
ネックジョイントについて
こんにちは!
たけのこ楽器の中瀬です。
世間はお盆休みですね。
僕には関係ありませんので今日もブログを更新していきます。
今日はネックジョイントについて。
ネックジョイントはネジや接着によってボディとネックをつなぐところです。
ギブソン系のベースに多い接着方法がセットネックになります。
通常セットネックは外す必要がないのでそのままですが
稀に接着が外れて浮いてくる事があるのでその場合はすぐに修理してください。
スルーネックとセットネックの違いはスルーネックはボディエンドまでネック材が通っているところです。
セットネックはボディの上部までです。
スルーネックは弦の振動等に良い影響があるとされていますが
製造するのに長い材木が必要になります。多くの場合、縦に複数の材木を貼り合わせたものが使われます。
デタッチャブルネックまたはボルトオン
ネックとボディをネジを使って接続する方法をデタッチャブルもしくはボルトオンと言います。
セットネックよりこちらの方が一般的かもしれないですね。
ネックのヒール部分がボディのネックポケットに入りそこでねじ止めされます。
ネックプレートなどで強度が補強されている物も多いです。
ボルトオンの場合はネックを外して所にトラスロッドが埋め込まれており
ネック調整時にネックを外さないといけないものもあります。
一般的に同じシリーズのベースでもネジ穴の位置が微妙に違っていたりするので
ポン付けでのネックの交換は基本的に出来ないと思っておいてください。
もしどうしてもネック交換が必要な場合はネジ穴を1回埋めて開け直す作業が必要になってきます。
ネックのジョイントはこだわりを持っている人もいるので面白い点だと思います。
皆様、まだまだ暑い日が続きますがこういう時はクーラーがきいている部屋で
ベースでも弾いておきましょう。
熱中症にもならないし最高!!
それでは今回はこの辺で。
たけのこ楽器
中瀬
ヘッドについて
みなさん、こんにちは!
たけのこ楽器の中瀬です。
今回はヘッドについて書いていこうと思います。
ヘッドにはネックと角度がつけられているタイプと
ヘッドとネックが平行なタイプ
ヘッドがそもそも無いヘッドレスタイプがあります。
ヘッドがあるタイプではベースではペグが片側に並んでいるものと
左右に分かれている物があります。
バイオリンなどの弦楽器の歴史から見るとヘッドとネックに角度がある方が
弦をナットに押し付ける力が出る為、リテイナーが必要ありません。
しかし、ベースの製造時にヘッドとネックに角度があるものを削り出すと
使用する木材で無駄になる部分が増えてしまいます。
これを解決したのがスカーフジョイントという製造方法で
ヘッドとネックを別で制作し接着する方法です。
これにより木材の無駄は減り強度も出せました。
フェンダーでは平行段付きヘッドのテレキャスターをすでに製造していたので
最初のエレクトリックベースであるプレシジョンベースを制作するときも
平行段付きヘッドが採用されました。
この方法は木材の無駄が減るのに加えてヘッド全体にまっすぐ木目が通るので
強度的にも有利になります。
最後にヘッドレスベースですがヘッドが無いことによりベース全体がコンパクトになり
かなりの軽量化になりました。
逆にヘッドがないことで倍音が生まれづらいというデメリットもあります。
平行段付きヘッドがメジャーになってはいますけれども
3つそれぞれ良い所があると思いますので
自分が弾いてみたいと思うベースを手に取って頂ければなと思います。
今回はこの辺で。
たけのこ楽器
中瀬