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2025-08-06 15:22:00

ヘッドについて

みなさん、こんにちは!

たけのこ楽器の中瀬です。

 

今回はヘッドについて書いていこうと思います。

 

ヘッドにはネックと角度がつけられているタイプと

ヘッドとネックが平行なタイプ

ヘッドがそもそも無いヘッドレスタイプがあります。

 

ヘッドがあるタイプではベースではペグが片側に並んでいるものと

左右に分かれている物があります。

 

バイオリンなどの弦楽器の歴史から見るとヘッドとネックに角度がある方が

弦をナットに押し付ける力が出る為、リテイナーが必要ありません。

しかし、ベースの製造時にヘッドとネックに角度があるものを削り出すと

使用する木材で無駄になる部分が増えてしまいます。

これを解決したのがスカーフジョイントという製造方法で

ヘッドとネックを別で制作し接着する方法です。

これにより木材の無駄は減り強度も出せました。

 

フェンダーでは平行段付きヘッドのテレキャスターをすでに製造していたので

最初のエレクトリックベースであるプレシジョンベースを制作するときも

平行段付きヘッドが採用されました。

この方法は木材の無駄が減るのに加えてヘッド全体にまっすぐ木目が通るので

強度的にも有利になります。

 

最後にヘッドレスベースですがヘッドが無いことによりベース全体がコンパクトになり

かなりの軽量化になりました。

逆にヘッドがないことで倍音が生まれづらいというデメリットもあります。

 

平行段付きヘッドがメジャーになってはいますけれども

3つそれぞれ良い所があると思いますので

自分が弾いてみたいと思うベースを手に取って頂ければなと思います。

 

今回はこの辺で。

 

たけのこ楽器

中瀬